昔はコンピューターは真空管で作れていました。
大阪大学で実物が置いているので見てみるといいかもしれません。
三極真空管コンピュータは1906年D・フォレストによって発明されました。この出現によってアナログ電圧の増幅や発信、スイッチングなどの高速動作が可能となったのです。また1946年、アメリカのコンピュータ(ENIAC)には1万8千本ほどの真空管使われ、一つの建物が真空管でいっぱいになるほど大きく、その電力も膨大なものであり、さらに真空管の寿命も短くメンテナンスが大変でした。
そこで、1949年、W・ショックレ―らによってトランジスタが発明されたのです。これはシリコンや義理真に産むなどの半導体接合を利用したもので、増幅やスイッチング、発振などを行うスマートな個体素子です。
それから数年遅れ1957年にTI社のJ・キルビーとフェアチャイルド社のR・NのイスによってICが発明され、このICを使うことによって電子回路の小型、高性能化がさらにすすみ、今日のエレクトロニクス全盛期ができあがりました。
もちろん、今日は、真空管から大規模メモリやLSIに置き換わりましたが、電子レンジや対空レーダ、放送衛星などの数ギガヘルツから数百ギガヘルツ帯の電力増幅には真空管が使われています。真空管の長所は、大きなパワーの出力が得られる、ギガヘルツ帯の高周波特性を有する、高温に耐えられるなどです。