半導体製造装置

半導体メーカーと半導体製造装置メーカー

半導体の業界は大きくふたつに分かれます。半導体を作る半導体メーカーと半導体を作るための装置をつくる半導体の製造装置メーカーです。
もともとは半導体メーカーと半導体製造装置メーカーはひとつの会社で行われることも多くありましたが、産業が大きくなり、小型化や高性能化が進むにつれ、それぞれの二極にわかれていきました。

日本に残った半導体製造装置メーカー

通説では、日本国内でいえば、多くの半導体製造装置メーカーは日本に残りましたが、海外との競争の激化や低コストの必要性が高まるにつれ、半導体メーカーは海外へと移行していき、比較的短期間のうちに海外企業へ主導権がうばわれていきます。

鵜飼い戦術?

半導体メーカーは半導体製造装置がないとなにもつくれませんから、よくいえば、海外の半導体メーカーが頑張れば頑張るほど、日本の企業が儲かる“カモの鵜飼い”の仕組み作りに成功したといえるかもしれません。
悪く言えば、半導体メーカー分野では技術的敗北、経営的敗北、国家的敗北、金融的敗北、と、とにかくぼろ負けのけちょんけちょんになっていきます。いくら鴨の鵜飼だ!と強気なことを言っていたとしても、当時の先端を走っていた技術者や経営者はこうなることは、思いもしなかったはずです。

半導体製造装置分野での敗北

もちろん、半導体製造装置分野が日本の天下かといえばそうではありません。
半導体メーカーまでとは言わないまでも、たとえば露光装置でいえば、オランダのASMLに、そのシェアで圧倒的な敗北を許しています。残念な話ですが、Nikonやキャノンといった日本が誇る露光装置メーカーが苦戦を続けてる中、いまだ突破口を見つけられていません。
また、これまで技術的に優位だった分野も、日進月歩で優位性がなくなっており、抜かれている例も多く少なくありません。
製造業は独占してなんぼの業界ですので、同じレベルのを作れる会社が数社いれば、瞬く間に値崩れしていくことになるでしょう。

半導体製造装置のジレンマ

暗い話ばかりで申し訳ないのですが、半導体製造装置のジレンマというものも知っておかなければなりません。
半導体メーカーはできる限り高性能の製造装置を求めます。できるだけ短い時間で大量に良質的な半導体を作り、パーティクル(ゴミ)の影響を受けず、エネルギー消費は低い。
そうしたわがままな要求にこたえれば答えるほど、半導体メーカーは少ない投資で大きな利益を残す状態になりますが、半導体製造装置メーカーはまさにそのことによって、製造装置が売れなくなっていきます。
半導体製造装置の高性能化は世界中の半導体の需要が増えたにも書かわからず、既存の製造製造装置がその需要を十分に供給してしまい、その結果、技術進化の果実を得られないような状況が続いています。
今後ともそのような傾向が続くのは間違いありません。そのうえでどのような経営戦略をとっていくが企業の命運をたどるでしょう。